6月 262011
 

せっかく池谷裕二氏の本を取り出してご紹介したから(本ブログの投稿記事「脳科学で誰でも天才になれる!?」を参照)、興味深い内容をご紹介しておきましょう!

池谷氏の著書、「脳の仕組みと科学的勉強法 だれでも天才になれる」(ライオン社:2001年1月)の冒頭には、「脳は覚えるよりも忘れるほうが得意」とタイトルして、以下のような記述があります。

脳は、入ってきたほとんどの情報を記憶しないで、そのまま消しているのです。(中略)脳はそもそも覚えることよりも、忘れることのほうをずっと得意としているからです。(p.11)

この内容を知った時に、私、鳥肌が立ちましたね!「最近、記憶力が落ちたな~」とか「昔から記憶力がないからな~」とか「何やってもダメだったな~」なんて考えている諸氏にとってもとても心強いメッセージではないでしょうかね!心理学の世界でも、同じような心理に関しての解決方法は紹介されていますが、科学的な根拠がないわけです。

ところが、池谷氏の上記の記述は、科学的(ある意味、医学的)に立証されているわけです。特別な人はいない!人間の脳は、「忘れることの方が得意」というだけでも励みになりました。

「なんで覚えられないんだろう・・・」なんて考えることが逆効果!「脳というのは、忘れることが得意なんだから仕方ない」と割り切ってしまうことで、ストレスがなくなり、かえって記憶力が向上する、といった説明もあります。しかも「科学的に立証されている」という説明も。そんな脳科学の世界に興味がわかない方が不思議だ、なんて考えたんですよね~

受験勉強中の次女・・・「英単語が覚えられない・・・」と嘆いているので、「そりゃ、そうさ!人間の脳は、覚えるよりも忘れる方が得意なんだから」と励まし、更には記憶するための復習方法を伝授。あとは、やるっきゃない、といった感じでしょうか。

6月 252011
 

誰でも天才次女のテニスを応援していると、「メンタル」の重要性に気が付いて、必死に心理学やスポーツ心理学といった関連の書籍を読み漁った時期がありました。しかし、どうしても納得ができませんでした。理由は、統計的な話が多くて、科学的に立証されているのかが不明瞭だった・・・心理学関連の書籍に不信感が湧いてきたころ、出会ったのが脳科学という世界でした。

まるで、心理学を科学的に証明したような内容に感動しました!脳科学とか脳科学者・・・最近では、多くの著名人がバラエティー番組に登場するようになって珍しくないのですが、番組に出演されている有名な脳科学者の皆様も素晴らしいとは思っているのですが、私個人としては何と言っても池谷裕二氏が一押しです。池谷氏の著作であれば、必ず新しい発見があるし、何と言っても解り易い!そりゃそうですよね・・・中学生や高校生向けの出版物が多いし、会話形式や授業をベースにしているものが多いので。

そんな中で、「まず手始めに・・・」と考えている方も多いかも。そんな方には、池谷裕二著「脳の仕組みと科学的勉強法 だれでも天才になれる」(ライオン社:2001年1月)が絶対にお勧めです。100ページに満たない薄い本だし、内容は中学生でも高校生でも理解できるように言葉を選んでいます。また、社会人でも、内容に関しては決して損のない内容です。

どうしてこんなタイトルにしたのかな~もっと、一般的なタイトルにすれば、もっともっと読者が増えるのに、と思っているのですが、その時その時に池谷氏が知っているすべてを常に凝縮しようという姿勢には、まったくもって頭が下がります。

ちょっと本書からの引用を・・・

海馬の性質からすると能率的な復習スケジュールは、学習した翌日に一回目、そして一週間後に二回目、次に二回目の復習から二週間目に三回目、最後に三回目の復習から一か月後に四回目がベストでしょう。四回の復習を少しずつ時間間隔を広げながら二ヶ月かけて行うのです。これが、海馬にその情報を必要と判断させるコツです。(p.78)

上記で登場している「海馬」とは、脳の一部の部位の名称で、記憶を製造している部分、ということです。つまり、「海馬」の特質を科学的に理解したうえで、上記のような復習方法が最も効果的に覚えることができる!筋肉トレーニングと同じように上記以上にやっても効果が上がらない・・・そんなことは、もっと若い時に知っていたかったな~とも思いますが・・・本棚から取り出して、ゆっくりと再読!やっぱり凄い!!新鮮です。

6月 122011
 

【追記:2011年6月18日】
この本・・・う~ん・・・どうなんでしょう?著名人の書籍の内容を引用して、体育の授業でどうやって実践しているかを解説しているのですが、その成果に関する記述が少ないため、「本当かな~」って疑っちゃいます。また、いろいろな方の寄せ集めの記事で、内容のみならず、装飾に関しても一体感がなく、とても不満の残る書籍でした(あくまでも、個人的な感想です!)

池谷氏の章は、池谷裕二、糸井重里著「海馬 脳は疲れない」(新潮文庫:2005年7月)をベースにしています。下記の書籍を購入するなら池谷氏の「海馬」を購入した方がよっぽど良い感じ!この本、文庫本で購入しやすいし、糸井氏との対談形式なので、万人に受けると思いますが・・・

【公開時、投稿記事】
スポ-ツ医学科学的トレ-ニング「脳科学」の世界は、私個人ではいま最もブームになっている分野です。単純に興味があるというよりは、心理学の世界からさらに追及していくと脳科学が登場する、なんて変な理屈を思っています。

そんな「脳科学」の世界でも、特に池谷裕二[1]氏の本は全て読了済みで(と、考えていたのですが・・・)、今後も新刊に関しては読んでいきたいと考えていて、時々、「新刊が出ていないかな」と確認しています。

そして・・・あれっ!?知らない、この本・・・と池谷氏で検索して初めて!?引っ掛かった書籍を発見。根本正雄著「“スポ-ツ医学科学的トレーニング”を入れた新しい体育の授業づくり」(明治図書出版:2006年04月)がそれですが、結構、以前に出版されています。私、体育教師ではありませんし、なろうという年齢でもありませんが、以下の目次をみると結構興味あり・・・

  1. 運動生理学の基礎知識を生かす授業づくり
    「澤口俊之 身体運動的知性論」を現場でどう生かすか
    「池谷裕二 運動神経と脳の働き論」を現場でどう生かすか
    「吉福康郎 スポーツが上達するバイオメカニクス論」を現場でどう生かすか ほか
  2. 身体感覚の基礎知識を生かす授業づくり
    「杉山勝行 動体視力を磨くトレーニング論」を現場でどう生かすか
    「小林寛道 走る科学論」を現場でどう生かすか
    「齋藤孝 身体感覚と呼吸法論」を現場でどう生かすか
    「織田淳太郎 古武術の動きとスポーツ論」を現場でどう生かすか
  3. 科学的トレーニングの基礎知識を生かす授業づくり
    「白石豊 スポーツ上達論」を現場でどう生かすか
    「浅見俊雄 スポーツトレーニング論」を現場でどう生かすか
    「立花龍司 個性を引き出すスポーツトレーニング論」を現場でどう生かすか
    「宮下充正 運動能力を高めるトレーニング論」を現場でどう生かすか
    「高岡秀夫 身体意識を鍛えるトレーニング論」を現場でどう生かすか

上記、脳科学としてはそうそうたる名前が並んでいる!特に、興味がある内容をマークしてあります。スポーツ医学・・・科学的トレーニング・・・こうしたタイトルを見逃しているとは。まだまだ、勉強したいことは尽きませんね。

注記:[1] 池谷裕二
池谷 裕二(いけがや ゆうじ、1970年8月16日 – )は東京大学・大学院薬学系研究科・准教授である。神経科学および神経薬理学を専門とし、海馬や大脳皮質の可塑性を研究する。脳研究の知見を平易な言葉で解説する一般向けの著作を数多く著し、世間一般から広く認知されている。(「Wikipedia::池谷裕二」より)

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